誰も愛せなくて愛されないなら無理して生きてることもない

友人に最近恋人が出来た
所謂流行りのブログに綴られる鮮やかな感情は私には持ち得ないモノだ。
大分前別の友人と話し込んだとき彼女が言った言葉を思い出した。
「結局人と上手く距離を保てなかったりする子って大抵家庭環境が複雑なんだよ。結局はそこなんだよ。」
呪いのように手錠のようにずっしりと横たわるその言葉に私は屈するものかと対峙してきたけど、ゆいちゃん、やっぱり貴方は正しい。
彼女のブログに展開する鮮やかな感情は誰にも邪魔されず育ってきたものだ。笑うな、泣くな、喋るな。そんな制限を受けずに鮮やかに鮮やかに育ってきたものだ。
そうやって羨んだってどうにもならないけれど。ただの逃げだって分かってるんだけど。
「自分の感性くらい自分で守れ馬鹿者よ」








結局帰りたくなくて寂れたコインランドリーで一人煙草を吸って時間を潰した
バンドマン愛用のコインランドリーだ。彼は最近家に帰っていない。バイクだけが彼がいた証拠を残していた。
ボロボロの週刊誌とダウナーに歌う五十嵐と値上がり前に買った煙草と全てが古かった
腫らした目を隠す為に久しぶりに掛けた眼鏡が視力が落ちたことを大変分かりやすく教えてくれる。
嘔吐するには足らん過食。もうどうにでもなれ。脂肪になってくれ。

眠い。色々やり残したことがある気がする。ただ眠い。
家に帰ったら待ち構える彼の課題を処理しなくちゃいけない。罵倒されながら。