「どうか君じゃなくならないで」
しかし君は死んだ
蘇生法もわからず脈を打っているかも定かではない
行動や、目的は同じでも動機がもう変わっている己がいた
はたしていつ死んでしまったのか
他の男と体を重ねたときなのか
煙草に火をつけたときなのか
ただ思い出すのは細美が叫ぶかすれた声だけ
きっとあの夜 ふかい孤独をのぞいた夜になにか冷えた
多分恋だったし多分愛しかけていた
愛がわかるような気がしていた
それはそれはきっとエネルギーがいるものなのだと
わかるような気がしていたんだ
このままそのまま離れたとして
私に生まれる離別の苦しみの後に
見えた答えが自己愛なのかそれとも君への愛であったのか
今はわからない
分かったら進める気がしている
どこへ?