私は人間で人並み以上に欲を持っているから、だから、夢や希望とかそういういわゆる理想論みたいなものをもっていないと生きていけないんだと思った。
きっとあの時の希望は猫だった。そして彼だった。今はなんもない。なんにもない。
惰性で過ぎていくうちはいい。しかし全ての行動に評価のつく日々は、辛い。昨日も日付が変わっても作業は続き、今朝流星群の極大日を逃した事に気付いた。ネットカフェで目が覚めて今から会社へそのまま向かう。誰のせい?自分のせい。自傷が拒食にかわり過食にかわり金銭は底をつき金を使えばやれ、俺のためには金を使わないくせにと罵られいっそ働かなければとも思う。何のために生きているんだろうと思う。きっとお互い思っているだろうけど。
体を売り、やりたくないことをしてギリギリの稼ぎに上乗せして繕う。辛い。辛い。実家なんて無い。あるのは借金まみれの親だけだ。帰る場所が無い。辛い。
「黄色い線の内側へと」

電話が掛かる。「何故家に居ないんだ」遅くまで作業が続いたことを伝えると困る、と言われた。「今日提出のレポートを頼もうかとわざわざ来たのに」知るか。もう知るかよ。疲れたよ。疲れた。