星を見ていた
ビョークがあまりにも美しく歌うから上を向いているのに涙が零れた
電源の切れた携帯には恋人からメールが入っていた
私は食べる度に喉に指を突っ込んで食べ物を掻き出していた

部屋からは恋人の荷物が消えていた
脱いだ下着と部屋着を残して綺麗に消えていた

なんにもない。
とりあえず手首を切ってから考えようと思った
人と共にするのはこういう痛みを伴うから、いつも後悔するね
家を出て今更戻れない私はもうどうでもよいから恋人のことだってもう考えなくてよいからさっさとさっさと何時もいっている気がして馬鹿らしいけどさっさと消えてしまおうと思った
こんなにビョークが美しく歌うもんだから