眠れなくなることが多すぎて目覚めは最悪の気分だった
祖母に金を渡すという事に関しては何も嫌がることはないけれど
結局それは自分の母へ金を渡している事に他ならない
祖母がお金が無いのは母へ援助していたからだ


祖母が全く悪くないかといわれたらそうではないと思う
少なくとも彼女が産んだ2人の子どもは
彼女にとっての孫に金をせびる人間になってしまった
せびるという言い方は正しくないしもっと物事は複雑だけど


家を出て別の家に嫁いだって血縁をきる事は出来ない
呪いのような形で血のつながりを実感させられる


妹と長い間電話をした
彼女は彼女なりに苦しみ馬鹿なことをして今日まで生きた
大学にいけてよかったね、と私は思う
高いカウンセリング代だったなあとも思う
でもまあ、そこまでしなきゃ死んでたんだろうなあとも思う
私は今日まで生きてくるのにたいした金も掛けられず
そのままで家を出た
カスみたいなプライドと自意識だけ
一人前に背負っていたので死ななかった
歩いたんじゃない 倒れてないだけ
多分今が一番金を掛けてもらっている
肉親でも血のつながりもない他人に
愛されて、金を掛けてもらっている
神様がいたなら感謝したいと思う
悲劇のヒロインとかそういうことじゃなくて私達は可哀想だった
可哀想な大人のせいでかわいそうな子どもとして生きてきた私達が
ここまで育ってこれたのは
運と、環境と、血族じゃない他人の人たちのおかげだ



金を渡す事に関してなにも嫌がることはないけど
釣り竿を渡すことを放棄して魚を渡すことが
本当に正しい事なのか
眠れなかった