たんじょびおめでと

今日は碇シンジくんの誕生日だった
世間はもう2014年だというのに
未だにセカンドインパクトすら起きていないし
だから当然使徒も襲来しないし
私は二十代をいたずらに消費しているだけだ
エヴァンゲリオンドラえもんもまだいない。
ガンダムはいる。
初めてエヴァにふれた14歳
あのころから私は変わっていないと言いたいけれど
どうでもいい人にいちいち気を使わなくなったし
髪の毛を切りにいくのにストレスで下痢したりしなくなったし
食えば食っただけ太るし
本も読まなくなったし絵も描かなくなったし
ゲームもできなくなった
ヒリヒリした衝動とか焦燥感も消えうせて
あれだけ燃えていた風景はもうモノクロだ
きっともうシンジくんには共感できないし
私はきっとミサトさんみたいになってしまっている
(あんないい女じゃないけど)

序が上映されたあの時、私の髪はまだ長くて、
高校の同級生と伏見のミリオン座に
(なぜかミッドランドにはいかなかった)
暑い中二人で行って
そのときはたしかアルゴンキンのピンクのTシャツワンピきてて
ツインテールで、多分すごい痛い感じの女だった
同級生のお兄ちゃんがアニメの製作会社に就職したとか
そういう話してて、
劇場内はひんやりしてて
宇多田ヒカルのEDか凄いよくて
帰りに今は無きピースナウで服かって帰ったんだった
すごく眩しい。あの時はまだいろいろふわふわしてた
家に帰りたくなくて、ネカフェとかビジホとか泊まり歩いてた

過去を振り返ることは非生産的だし
こうやっている今もいつか懐かしんで戻りたいって
思うときがくるかもしれないから
あんまりこういうこと書くの好きじゃなくなったんだけど
でも確かにあの頃はふわふわしてたし
かろうじてだけどシンジ君にも共感できるような感性が
あったんだよね。

自分の感受性くらい、ですね
あーあ。